Ryukyufrogs(リュウキュウフロッグス)」という若手人材育成プログラムが沖縄にあります。

アントレプレナーシップ、つまり起業家精神を育てることを目的とした沖縄在住の若者向けのプログラムで、半年の研修期間にプレゼンの研修やビジネスモデルを作る際の考え方、英語研修など素晴らしい内容が凝縮されているのですが、最大の特長は約10日間のシリコンバレー研修です。

このシリコンバレー研修では、現地のスタートアップ企業や世界的なIT企業、スタンフォード大学、現地で活躍する日本出身の人たちなどを訪問し、自分たちが考えたビジネスモデルをプレゼンして意見交換をしたりしながら交流を深めます。

そして最終的には、自分が半年かけて落とし込んだビジネスモデルを何百名の前で英語でプレゼンして、マイクロソフトなど有名企業の人たちからアドバイスをもらうという「Leap Day」というイベントがあります。

Ryukyufrogsの活動は今年で10年目となりますが、毎年約10名の沖縄の学生がfrogs生として選ばれ、この研修を受けています。

さて、先日たまたま夕方のテレビ見ていましたら、このプログラムの最終選考会のようすを映しておりました。

印象的だったのが、選考に落ちたと思われる若者が泣いている姿。

まぁ選考もかなり厳しいので、いろいろな想いが溢れ出て、涙になったのでしょう。

その悔しさはよく分かるのですが、ただ、こういうのってたぶん、落ちたあとどうするか、だと思うんですよね。

もしシリコンバレーに興味があって選考を受けた、ということなら、選考に落ちたからといってあきらめず、自力でシリコンバレーに行けばいいだけの話ではないかと。

もちろん自分でシリコンバレー行くにはお金もかかりますし、訪問先をどうするか、宿泊先をどう手配するか、移動はどうするか、など悩みの種はいろいろとあるでしょう。

ですが、選考に落ちて泣くくらいの情熱があれば、こんなの大したハードルじゃないと思います。

まぁ何事も経験ですし、なんと言ってもそういうハードルを自分でひとつひとつクリアしていくことは、のちのち何物にも代えがたいものになります。それは間違いありません。

自分がもしRyukyufrogsの選考に落ちて、それでもシリコンバレーに行きたかったらどうするかといいますと…

まず旅費の工面。期間にも依りますが、30万くらいあれば行けますかね。これはもう、アルバイトですね。

飛行機でアメリカのどこに入るかですが、サンフランシスコ空港着だとシリコンバレーまでちょっと遠いので、サンノゼ空港直行便が良いかもしれません。ですが、せっかくなのでサンフランシスコもぜったいに見たいですね…なのでいったんサンフランシスコに入って、シリコンバレーまで移動するかな?

現地での移動はまぁ、レンタカーでしょうか。英語でレンタカーを手配するのも、異国で左ハンドルを運転するのも経験のうちです。Cal Trainというサンフランシスコとシリコンバレーを繋ぐ列車もありますが、実質的にこまかい移動が無理なのでレンタカーが良いかと。ですがUber使うのもありかもしれませんね。

最大の課題は訪問先をどうするか?なのだと思うのですが、企業への訪問はいろいろハードルが高いのでさっさとあきらめます。その代わりにテクノロジー系のmeetup、つまり勉強会に参加することをおすすめします。meetup.comで調べればすぐわかりますが、シリコンバレーではほぼ毎晩どこかでエンジニアの集まりをやっていますので。そういうところにガンガン行って、現地のエンジニアのプレゼンなどを聞いて、彼らと仲良くなりたければその場で声をかけて連絡先を交換すれば良いと思います。

以下はmeetup.comの画面をキャプチャしたものですが、これは全部同じ日に開かれるテクノロジー系の集まりです。選び放題です。Googleのオフィスで行われるものもありますね。Googleの中に入れますよ(!)。

meetup.comの使い方がどうしても分からなければ私に連絡ください。

シリコンバレーでのおすすめの宿泊先ですが、サンタクララにある「Ramada」というホテルです。場所と値段とサービスのバランスがちょうど良いので。詳しくはRamadaのホームページを見てみて下さい。私もかつてよく利用していました。

…..そのような感じで、皆さんほどの情熱があれば、Ryukyufrogsの選考に落ちても別にがっかりする必要はなく、自分でやればいいだけの話だと思います。

題して「ひとりRyukyufrogs」。

自力で全部プランニングして自力で異国を歩くっていうのは、相当、いい経験になるはずです。

個人的には「ひとりRyukyufrogs」な若者がたくさん増えるといいなと思っています。

ちなみに、ひとりでアメリカに行って、現地で1ヶ月もがいていれば、英語で夢を見るようになります。

Ryukyufrogsの選考に通ったみなさんも、落ちたみなさんも、それぞれ自分のやり方で、己の人生をたくましく切りひらいていってください。心から応援しています。