あけましておめでとうございます。

Atem Mini ProにはデフォルトでFacebookやYouTubeなどへの配信設定が組み込まれていますが、ツイキャスについては設定が組み込まれていません。なので設定ファイルを直接さわって自分で組み込む必要があります。

ですが、いったんコツをつかんでしまえば、非常に安定したツイキャス配信が可能になります。

実際、個人的にもAtem Mini Proとツイキャスプレミア配信での配信現場が増えています。

以下、その設定方法を解説します。

1.ツイキャスへの配信に必要な設定を組み込む

どうやるかというと、Atem Mini Proの設定ファイル「Streaming.xml」にツイキャスを追加します。

2.Streaming.xmlはどこにある?

このStreaming.xmlは以下の場所にあります。

Macintosh HD > ライブラリ > Application Support > Blackmagic Design > Switchers > Streaming.xml

Windowsだと以下の場所にあるとのことです。

Windows > Program Files(x86) > Blackmagic Design > Blackmagic ATEM Switchers > ATEM Software Control > Streaming.xml

【Macをお使いの皆さんへ】
以下の「ライブラリ」フォルダではありません。
ここをいくら探してもありませんので、よーく注意してください。

3.Streaming.xmlに追記する

このStreaming.xmlにツイキャスの設定を追加するわけですが、その前にこのファイルの書き込み権限を変更して、読み書きが可能にします。

MacであればStreaming.xmlファイルを右クリックして「情報を見る」を選択。そこで開いた画面の一番下に「共有とアクセス権」というのがあるので、ここで「読み/書き」を選びます。

こうして編集権限を付与したStreaming.xmlをコピーして、いったんデスクトップ等に貼り付けます。

そのファイルをテキストエディタ等で開き、手を加えていきます。

まず、上から2行目に<streaming>というタグがあると思いますので、その次、3行目以降に以下のコードを追加します。

<service>
    <name>TwitCasting</name>
    <servers>
        <server>
            <name>リハ配信用</name>
            <url>リハーサル用のURLを貼り付けてください</url>
        </server>
        <server>
            <name>本番配信用</name>
            <url>本番用のURLを貼り付けてください</url>
        </server>
    </servers>
    <profiles>
        <profile>
            <name>超高画質配信(1080p)</name>
            <config resolution="1080p" fps="60">
                <bitrate>5000000</bitrate>
                <keyframe-interval>2</keyframe-interval>
            </config>
            <config resolution="1080p" fps="30">
                <bitrate>5000000</bitrate>
                <keyframe-interval>2</keyframe-interval>
            </config>
        </profile>
    </profiles>
</service>

※上記「リハーサル用のURLを貼り付けてください」「本番用のURLを貼り付けてください」のところには、それぞれツイキャスから提供されているご自身の配信用URLを貼り付けてください。なお、リハーサル用のURL=プライベート配信用のURLが良いと思います。

※上記では、ビットレートをツイキャス公式サイトで推奨されている5Mbpsにしています。

※【追記】「ビットレートが高すぎます」という警告が表示された場合は、上記の 5000000 の数値を書き換えてテストしてみてください。例えば、
 1Mbpsなら 1000000
 1000kbpsなら 1000000
 800kbpsなら 800000
という感じになります(ゼロの数に注意してください)。

4.Streaming.xmlを所定の場所に保存する

いまこのStreaming.xmlはデスクトップ等にコピーしたものを編集していると思いますので、これを本物のファイル(つまり以下にあるStreaming.xml)に上書き保存します。

この状態でAtem Software Controlを立ち上げると、配信先にツイキャスが追加されていると思います。

なお、Streaming.xmlの設定を変更した場合は、都度Atem Software Controlを立ち上げなおしてください。そうしないとせっかく変更した設定が読み込まれず、古い設定が残ったままになります。